日日是好日

ただ、花のようでありたい

月と泡

 

 

海に身を投げる。

 

暗く、深い海。生暖かくて、心地よい。

 

沈む身体。

 

深く、深く。

 

 

沈みゆく中で、思う。

 

 

あぁ、あの時こう言ったら良かった。

 

こういう風に伝えたら良かった。

 

あの問いに、こう答えたら良かった。

 

 

 

思いは泡になって、水面に浮かんでいく。

 

月の光を浴びて、キラキラと。

 

幻想的で、儚くて、切ない光の粒達。

 

パチンと割れて、消えるあたしの思い達。

 

 

どうか届いてって、いまさら遅いね。

 

 

 

 

ねぇ、あの時あたしが言ったこと、覚えてる?

 

 

 

 

 

あたしがこれまで発してきた自分の思い

どれだけの人に伝わっているだろう。

 

 

 

大好きな人たちに向けて言った、

大好きだよって気持ち、ちゃんと届いていたのかな。

 

 

言葉はお守りみたいなものだから、

あたしが居なくなっても言葉達が

彼らを守ってくれていたらいいな。

 

 

 

数えきれないほどたくさんの事を考えて

選択して進んで生きてきた。

 

 

あたしは自分の思う道をちゃんと

進んでこれたのだろうか。

 

今この瞬間、

海の中に沈んでいる中でさえ

人生の正しさについてなんて考えている。

 

 

馬鹿馬鹿しいよね。

 

 

 

深く、深く沈んでいけ。

 

誰にも気付かれないように。

 

 

泡になって消えてゆけ。

 

あたしの沢山の思い達。

 

 

 

愛してるって言ってくれた

あの時のあなたの言葉が今のあたしのお守り。

 

 

ずっと大切にするね。

 

 

ありがとう、大好きだよ。

 

 

泡は途切れて、もう水面に浮かばなくなった。

 

 

月明かりも届かない、深い闇。

 

 

 

 

暗い海みたいな底無しの思い。

 

 

 

あなたが好きって思い。

 

 

 

 

海の底、誰もみたことない、深海へ。

 

 

 

 

 

 

ねぇ、きっとずっと、愛しているよ。

 

 

27年間の集大成

 

 

今月、無事にまた1つ歳を取った。

27歳になった。

特別心境の変化はないようで、

少しずつあたしの環境も変わってる気はする。

 

 

いくつになっても、文章で気持ちを表すのが

好きなのは変わらないな。きっとこの先も。

 

物心ついた時から電波の波に乗せて

自分の気持ちを綴ってきた。

 

誰に見せるわけでもなく、

でも誰かに見てもらえるように。

 

 

今この瞬間の気持ちはいつかきっと流れて

忘れて完全に消えてしまうとしても

あたしは今のあたしの気持ちを大事にしたい。

 

 

 

 

人を好きになった。

 

1年前、大好きだった人に別れを告げて以来の

真っ当な恋だと思う。

 

 

優しくて真面目で、自分の大事なものを

ちゃんと分かっている人だ。

その芯の強さにあたしは憧れている。

 

 

人の気持ちを1番に考えられる人。

 

あたしが他人に望むものでそれ以上の事なんて無い。

 

 

彼が彼なりにあたしに好意を抱いて

大切にしてくれようとしてるのが伝わる。

 

 

それがどんなに嬉しい事か、忘れちゃいけない。

 

 

きっと実るはずの恋だから、

ゆっくり色がつくのを待つよ。

 

熟し過ぎて収穫時期を間違えないように。

 

 

 

 

あたしの27年間の人生は、

灰色とピンク色の繰り返しだ。

 

 

愛がないと生きていけないね。

 

 

グレーとピンクのコントラスト、

柔らかい色が混ざり合って

きっともっと穏やかに染まる。

 

 

あたしはあたしを生きる。

 

これから先、どんなに歳を重ねても

変わらずに愛を大切にしてる人でありますように。

 

 

 

そして願わくば

隣にいるのが彼でありますように。

 

 

 

花びら一つ、落ちる気持ち。

 

 

 

 

季節は初夏、5月だ。

 

暑い日がこれからやって来る。

眠っていた生命たちも本格的に活動し始める季節。

生命力が漲る夏も、もうすぐだ。

 

 

 

 

 

大人になるにつれて、思いつきでの行動は

しにくくなるなと実感する。

それが自分や人の気持ちに関わることだと尚更。

楽しいことに関してはいつでもフットワーク軽くいたいけど、

恋愛などに関しては楽しいだけじゃ動けない。

 

 

 

 

あたしには今付き合いたい人がいる。

無論、彼はそんなこと微塵も思ってないかもだが。

 

 

 

人の気持ちは移ろいで行く。

まさに季節と同じように。

あたしはそれを身をもって体現しているし、

実際に先々月まで想ってた人と現に好きな人は別だ。

なんとも儚いあたしの恋心よ。

 

 

 

 

 

趣味や価値観、楽しいと思うこと好きなもの

似ているとそれはそれは運命を感じるし

女心は極めて単純で、尚且つとても複雑だ。

 

 

 

あと、付き合いたいとか言っときながら

あたしはまだ彼の苗字すらしらないのだ。

そんなことある?

 

 

調子の良い甘い言葉に諭されぬよう

あたしは自分で壁を作り彼の城へ積極的に

攻めることはしない。怖いのだ、関係が終わるのは。

 

花びら一つが落ちていくように消える恋は嫌だ。

落ち切ってしまった後の虚しさと言ったら計り知れない。

ずっと咲き誇っていて欲しいものだ。

 

 

 

 

だがしかし、攻めないと守れないものもあって

それはどうしたらいいのだろう。

 

 

 

空想するばかりで現実に起きる確率なんて

0.0001%もないだろう、このままでは。

 

 

 

 

あたしはあたしをどこまで律したらいいのだろう。

 

彼はいつまでどこまであたしを好きでいてくれるだろう。

 

 

 

こればかりは、時間が経たないと分からない。

未来は見えない。

切り開くのも閉ざすのも今のあたし次第。

 

 

 

願いは一つ。

 

 

 

彼とあたしの距離がもっと近づいて

お互いがお互いを必要として

願わくば、一生一緒にいれますように。

 

 

 

 

なんとも間抜けで、ありきたりな願い。

 

でも願いなんて、それぐらいで丁度いい。

 

 

 

 

夏の終わり、纏う空気と憂鬱

 

 

夏が終わった。

短い短い、夏だった。

 

 

今年の夏も、満ち足りていたなと思える。

 

そう思える自分で良かった。

 

 

 

選び間違たかもしれない道のことを考え続けるよりも、

やらなきゃいけないことは沢山ある。

 

 

沢山あって、良かった。

 

 

 

夏の夕暮れ、ひとつの連絡で心が弾んだ事も、

 

 

日が沈んで、夜道で笑いあった事も、

 

 

うだるような暑さに目が眩んだ朝も。

 

 

全部が特別に思えて仕方ないよ。

 

 

どうしたって全部感傷的に考えて

受け止めてしまうのは夏というフィルターが

あるせいだろうと思う。

 

 

大好きで心弾む季節だが、

夏の空気はあたしを憂鬱にもさせる。

 

 

 

 

思考する。

 

 

脳をフル活用する。

 

 

あたしの中にある語彙全てを持ってしても

この気持ちを表す名前を見つけられない。

 

 

 

見つけなくて良いのかも知れない。

 

 

 

名前をつけるとそれを記憶して

思い出しては苦しくなってしまうし、

 

 

名前なんてつけたところで、

この気持ちが消化されるわけでもないことも

心の隅でちゃんと分かっている。

 

 

 

 

何が特別で、何が特別じゃないとか

そうじゃなくて。

 

 

特別なんかじゃなくても、

きっと特別なんだろうと思う。

 

 

 

 

恋より愛より大事な人がいる。

 

 

 

 

それだけでもう何か全て、どうでもよくなる。

 

 

 

 

 

 

未来が見えたらこんなに悩まないのになと思うけど、

やっぱり見るのは怖い。

 

 

その怖いっていう感情がもう答えみたいなもんだ。

 

 

 

 

センチメンタルになる事が好きだ。

 

 

だからこんな風に想うことしかできない。

 

 

想わなくなったら、あたし何にもなくなっちゃうよ。

 

 

 

人質みたいにしてゴメンね。

 

 

結局は保身のために、手放せないだけなんだと

そう思い知らされるのが怖くて、

ずっと見ないフリをしている。

 

 

 

 

だってそうしなきゃ、

本当に消えてしまいそうで。

 

 

 

この気持ちも、時間も、言葉だって

意味を成さなくなってしまう。

 

 

それに耐えられるほど、強くはない。

 

 

 

 

思考する。

 

 

あたしは特別だろうか。

 

 

君にとっての特別だろうか。

 

 

特別じゃないから、特別なんだろうか。

 

 

 

君は、どう思う?

 

 

 

 

 

夏が終わった。

 

 

秋はセンチメンタルな空気が浮遊する時期だ。

 

 

 

その空気の中を、あたしは泳ぐ。

 

 

溺死しても、それでも良いや。

 

 

死んでも、きっと会いに行くよ。

 

 

 

 

夏の憂鬱さと一緒に。

 

 

濡れた地面に写るネオン

 

 

 

雨が降った日の夜、

都会の地面には店の光や看板の電飾が

雨に滲んでそこら中に光が飛び散る。

 

 

反射した光は目の奥に入り込んで

あたしの目は万華鏡になる。

 

 

それをなにも思わず

ただ雨が嫌だなと思って過ごすか、

雨の夜を好きになるかで自分の感受性が

死んでいないか確認する。

 

 

生きていることにホッとする。

 

 

 

暗い中で見る雨は綺麗だ。

 

明るい時に見る雨は濁って見えて、

だから昼間の雨は嫌いだ。

 

 

同じものを見ていても、

見ている時の状況が違えば

感情だって価値観だって変わる。

 

 

その違いを楽しめるような大人になりたい。

 

 

 

 

 

 

都会は雨に濡れると宝石が地面に散らばる。

 

 

あたしはそれを拾い集めることはしない。

 

 

散らばる宝石の中をこれからも歩く。

 

 

 

大切なものはそんな風に見守るものだと

あたしは夜を歩きながら思う。

 

 

 

 

大切な人を自ら手放して生きていく事も

もう慣れてきた。

 

 

酷いやつと思われても仕方ないし

自分を正当化するつもりも無いが、

これだけは思わせて欲しい。

 

 

 

君と歩いた日々の記憶は

これからもずっとあたしの胸の中、

宝箱の中にずっと消えないであるよ。

 

 

雪の降った日も、晴れた日も

雨で濡れた日も、全部鮮明に。

 

 

 

ありきたりな台詞だけどさ、

それだけは言いたくて。

 

 

 

傘を持たない君にプレゼントした折りたたみ傘。

 

君の好きな色を選んだよ。

 

雨の日でも気分が上がる様に。

 

 

 

あたしの傘を褒めてくれてありがとう。

 

 

それがずっと心に残る優しい記憶。

 

 

 

 

 

雨が降り続く時期が来る。

 

 

 

夜に散らばる宝石。

 

 

 

拾い集めたりしない。

 

 

 

 

思い出をそんな風に掬い上げない。

 

 

 

これからも雨の夜を歩く日々は必ずあって

 

 

君もあたしも傘をさして、

 

 

 

地面に映る光を、宝石を

綺麗だなと思いながら歩いていたら良いな。

 

 

 

歩く道は、違っても。

 

ポラリス

 

 

 

ポラリス、すなわち北極星

 

地球から見て、北極星ほほとんど

動かないように見えるらしく、

不動の星と言われているみたいだ。

 

 

 

 

君はポラリス

 

 

そんな題名の小説があったな。

 

 

 

そんなふうに誰かに言われたら泣いちゃうな。

 

 

その人にとっての、目印みたいな。

道しるべだと言われてるみたいで。

 

 

いつもそこにあるものが、

ある日急に消えることを想像することが増えた。

 

日常に当たり前は存在しなくて、

そんなことは今までも沢山の人が

言い続けてきたことなのに、

人はまたそれを忘れてしまう。

 

 

 

日常こそが思い出になり得ることのほうが

多いと気づいたのは大人になってからだ。

 

 

オシャレして出かけた素敵なとこより、

何でもない日にファミレスで食べたものとか

姿とか帰り道のほうが覚えている。

 

 

 

 

 

ポラリス

 

 

あたしにとってのポラリスはなんだろう。

 

 

秋の空は空気が澄んでいて、

夜も沢山の星が見える。その中に浮かぶ不動の星。

 

 

 

君が帰り道に思い出すのは誰だろう。

 

 

 

そんなことを思いながら歩く夜道。

 

 

オリオン座の真ん中3つの星に願うのは

いつも大体同じこと。

 

きっと星たちも飽き始めているだろう。

 

 

 

ずっと消えないでそばにいるなんて

不可能だと思っているけど。

不可能だと思うことだから、可能にしたいと

思ってしまうのは人間らしくて良いね。

 

 

 

ずっと消えないでいたらいいね。

 

目に見えないぐらいの星たちは

誰にも気付かれずに消えてしまうことがある。

 

 

 

 

目に見える今を、君を、大切にできるよう

あたしは今日も明日もその先も

不動の星が浮かぶ空に、

オリオン座の真ん中3つの星たちに、願う。

 

 

秋の始まりと心の天秤。

 

晩夏も終わり、秋がすぐそこに。

 

 

あたしはあたしを甘やかして

日々自尊心を保つ事で忙しい。

 

 

 

夏が終わった。

今年のホットワードで言うと、平成最後の夏が。

 

 

いつになく、ノスタルジックで

尚且つ、今までのご褒美みたいな夏だった。

 

 

今年もさらに夏が大好きになったし、

今年の夏は今までのものより特別だ。

 

 

 

 

 

あたしは今、心の天秤がギッタンバッタン

ギーギー揺れて忙しい。

 

 

 

このまま、現状をどう乗り越えるかしか

考えられない。疲れる。

 

 

 

 

誰かのものである自分と、

誰のものでもない自分。

どっちが幸せかなんてあたしにしか分からない。

 

分からないけど。

 

分からないから、分からないんだよな。

 

 

 

 

例えば、夏の終わりに君とどんな話をしようか。

 

将来の話、夢の話、今の話。今の気持ち。

 

 

どれも全部聞いておきたい。

感情は刹那だ。

 

 

この先もし人生の交わりが終わったとして。

あたしの隣にいるのが全然違う人だとして。

 

あたしは今日のこの日の気持ちを、

どこにしまうのだろう。捨ててしまうのかな。

 

 

そう思うと悲しくなって、

こんな風に書いて残しておくことしかできない、

 

 

忘れたくない色んな気持ち。

 

 

 

あぁー、あたしは誰と一生を共にするだろう。

 

その人はあたしの頭を撫で続けてくれるだろうか。

 

くだらない事で笑ってくれるだろうか。

 

 

自分の気持ちもあたしの気持ちも

大事にしてくれるだろうか。

 

 

 

思い出して切なくなる思い出があるのは

とても良い事だと思うのだ。

 

 

君との日々が永遠の思い出になるように、

綺麗な思い出のままに、忘れぬように、

たまに覗いては懐かしむような

そんな記憶であったらいいな。

 

 

汚さないように無くさないように。

 

 

 

秋はエモさがハンパないなーーーー

 

大好きな人の目を見て触れられる今を

大切にできるように、できるだけそれが

長く続くように祈っている。

 

 

 

おやすみ。